2018/08/30 |
大学院生奥野さんがイノベーションジャパン2018で、メインの研究プロジェクトである患者がん移植ゼブラフィッシュモデルについて、報告しました。
がん患者からの病理検体(生検、細胞診、手術標本)からの微量検体を生体染色後、免疫系が未成熟な受精後36時間以内の透明ゼブラフィッシュMieKomachiに移植し、24時間でのほぼ100%生着を確認する。その後患者に投与予定の各抗癌剤を適切な濃度範囲において投与し、48時間後の薬物感受性をin vivoイメージングにより定量化、治療薬感受性を解析する。その結果と既存の臨床研究を統合し、その患者個人の最適治療薬、併用薬および各用量を決定、治療計画支援に活用する。従来の抗癌剤選択ガイドラインによる臨床的治療応答性等と比較し、有用性を確立する。