2018/08/31 |
イノベーションジャパン2018において、次世代ゼブラフィッシュ創薬の展開を、報告しました。その結果、製薬メーカーやサプリメーカーからも強い関心が示されました。
ゼブラフィッシュ創薬は,創薬戦略にパラダイムシフトを確実に起こしているが,まだ本来のポテンシャルを見誤ることがある。そこで,まずゼブラフィッシュ創薬におけるプロセス強化が緊急課題と思われる。特に,?広範なヒト疾患モデルの拡充と高度化,?定量的病態フェノミクスの先端術,?invivoハイスループットスクリーニングの自動化,定量化,高速化,高度化などは,
ゼブラフィッシュ創薬の成否を決める最重要技術革新である。
?ヒト疾患モデル創製は,CRISPRなどのゲノム編集技術により,多様な単一遺伝子疾患モデルが開発されている。?定量的病態フェノミクスの
先端化は,ゼブラフイッシュ創薬のコアテクノロジーの一つである。脊椎動物であるゼブラフィッシュは,多くの場合ヒト臨床フェノタイプとの類似性やそのオミクス機構における相同性も期待されている。?脊椎動物でライブinvivoスクリーングがハイスループットで実現することが,ゼブラフィッシュの最大の特徴であることは明らかである。
現在,筆者らは1536ウェルプレートなどのゼブラフィッシュスクリーニングシステムを目的別に開発している。体長3?の稚魚で,融なフェノタイプ解析を96ウェルプレートにより,1mg以下の各化合物でinvivoにおける薬効と安全性の大規模スクリーニングが完了できるなどの極めて多くの特徴が認められる新しいヒト疾患モデル生物である。