| 2025/12/08 |
ヒト膵がん移植ゼブラフィッシュシステム(PDXZ)において、PVS(囲卵腔:Perivitelline Space) への移植は、最も基本的かつ汎用性の高いアプローチです。この部位は「袋状の空間」であるため、移植されたがん細胞が塊(Mass)を形成しやすく、画像解析が非常に容易です。
これらの具体的なPDXZプロトコルzoomセミナーは、下記の予定です。
●2026年1月21日(水) 13:00-16:30●
AIDXプレシジョン患者がん移植システムによるゼブラフィッシュ創薬と個別化医療
<Zoomによるオンラインセミナー・見逃し配信あり>
https://johokiko.co.jp/seminar_medical/AB260152.php
●講師紹介割引番号:G-298 (1月専用番号)●
→受講料より「11,000円引き(税込み)」いたします。
1社2名様以上参加時、講師紹介割引・同時申込割引の併用で、1名様につき「13,200円引き(税込み)」となります。
※お申込み時、フォーム備考欄に講師紹介割引希望の旨と講師紹介専用番号を明記いただく流れとなります。
※学校法人に属する方のお申込みは、無条件で学割適用(半額)となります。
血管新生阻害試験 (Anti-angiogenesis Assay)
【膵がん研究の醍醐味】 腫瘍が栄養を得るために血管を呼び寄せる(リクルートする)現象を評価します。
特徴:
血管が緑色に光るトランスジェニック魚(Tg(fli1:EGFP) 等)に、赤色のがん細胞を移植します。
通常、PVS(卵黄の上)には血管がありません。しかし、腫瘍がいると、下の「腸下静脈(SIV)」から血管がニョキニョキと腫瘍に向かって伸びてきます。
長所:
非常にクリア: 「血管がない場所に血管ができた」という現象は、マウスよりも鮮明に観察できます。
抗VEGF薬(アバスチン等)の効果測定に最適です。
短所:
トランスジェニック魚(緑色の魚)が必要です。
腫瘍の増殖とは無関係に、血管だけ伸びる(またはその逆)場合があり、解釈に注意が必要です。
課題と対策:
課題: 血管の定量の難しさ(長さ?分岐数?)。
対策: 画像解析ソフト(ImageJなど)の「血管解析プラグイン」を使用し、緑色のピクセル数や骨格長を自動計測します。