2012/12/12 |
「ゼブラフィッシュによる定量的システムズ薬理学」
Zebrafish-based Quantitative and Systems Pharmacology
三重大学大学院医学系研究科薬理ゲノミクス 田中利男
創薬における成功率の低さが深刻な問題となり、米国ではNIHが中心となりその解決策としての定量的システムズ薬理学(Quantitative and Systems Pharmacology, QSP)が、2011年10月白書に報告されました。その研究戦略は単なるシステムズ生物学の薬理学への適用ではなく、in silico, in vivo, in vitroの統合的な新しい科学として提案されています。しかしながら、具体的なロードマップは提示されていないため、明確なコンセンサスには到達していないのが現状です。そこで我々は、新しいモデル生物としてのゼブラフィッシュを導入して、圧倒的なオミックスデータに対応する定量的フェノーム解析を構築し、前臨床と臨床における薬効と毒性のシステムズ薬理学ツールとしての可能性を報告します。
Date: 2012年12月12日(水)
Time: 16:30〜20:30 (16:00受付開始)
Place: ハーバービレッジ (博多港国際ターミナル3F)
http://www.harbor-v.com/access.html
Program:
16:00〜受付開始
16:30〜第一部:New Technology Seminar
「発光酵素の反応機構分割によるタンパク質間相互作用検出系FLImPIAの創出」
東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻 上田 宏 先生
「有機分子を用いた蛍光プローブの開発 〜タンパク質ラベル化技術との融合〜」
東京大学大学院薬学系研究科薬品代謝化学教室 寺井 琢也 先生
「ゼブラフィッシュによる定量的システムズ薬理学」
三重大学大学院医学系研究科薬理ゲノミクス 田中 利男 先生
「分泌型ルシフェラーゼを利用したマウス膵ランゲルハンス島量の評価の試み」
(独)国立国際医療研究センター研究所糖尿病研究センター
西村 渉 先生
「論文投稿に必要な細胞認証とは?」
(独)医薬基盤研究所 難病・疾患資源研究部培養資源研究室
小原 有弘 先生
−休憩−
18:00〜第二部:NanoLuc Application Seminar
「超高輝度発光タンパク質による生命現象のマルチカラーイメージングを目指して」
大阪大学産業科学研究所生体分子機能科学研究室 永井 健治 先生
「発光顕微鏡 LV200を用いた高発光ルシフェラーゼ NanoLucのイメージングへの応用」
オリンパス株式会社研究開発センター診断技術開発部
鈴木 浩文 先生
「細胞ストレス可視化モデルマウスの開発とその性能」
群馬大学先端科学研究指導者育成ユニット
岩脇 隆夫 先生