| 2025/12/08 |
ヒト膵がん移植ゼブラフィッシュシステム(PDXZ)において、PVS(囲卵腔:Perivitelline Space) への移植は、最も基本的かつ汎用性の高いアプローチです。この部位は「袋状の空間」であるため、移植されたがん細胞が塊(Mass)を形成しやすく、画像解析が非常に容易です。
腫瘍増殖抑制試験 (Tumor Growth Inhibition)
【基本中の基本】 抗がん剤が「効いたかどうか」を、腫瘍の大きさで判定します。
特徴:
移植直後(0日目)と、薬剤投与後(2〜3日目)の「蛍光面積」または「蛍光輝度」を測定し、増殖率を計算します。
がん細胞が赤色(DiIやRFP)に光っていれば、蛍光顕微鏡で撮影するだけで数値化できます。
長所:
簡単: 複雑な手技や特別な染色が不要。
直感的: 「薬を入れたら腫瘍が小さくなった」という結果が誰にでもわかります。
短所:
2Dの限界: 魚の向き(横向きか、斜めか)によって、見かけの面積が変わってしまい、誤差が出ます。
課題と対策:
課題: 魚の向きによるデータのバラつき。
対策:「0日目と3日目で同じ魚を比較する(個体別正規化)」ことが重要です。また、N数を増やす(1群15匹以上)ことで統計的な誤差を吸収します。
このようなPDXZプロトコルの具体的詳細は、下記セミナーでもご報告します。
●2026年1月21日(水) 13:00-16:30●
AIDXプレシジョン患者がん移植システムによるゼブラフィッシュ創薬と個別化医療
<Zoomによるオンラインセミナー・見逃し配信あり>
https://johokiko.co.jp/seminar_medical/AB260152.php
●講師紹介割引番号:G-298 (1月専用番号)●
→受講料より「11,000円引き(税込み)」いたします。
1社2名様以上参加時、講師紹介割引・同時申込割引の併用で、1名様につき「13,200円引き(税込み)」となります。
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